第7号
巻頭言 これから先の10年
国の借金が、2011年度末に1,000兆円を突破すると推計されています。長期にわたる経済の停滞や少子高齢化の進行に加え、東日本大震災の影響も深刻です。いまや、社会保障の分野までもが見直しの対象となる事態になっています。また、これまで整備された道路や橋などのインフラの維持更新に、今後50年間で330兆円が必要になるとの研究者の試算もあり、将来世代への負担の先送りが増え続けていく状況です。
ほかの地方自治体と同様、宮田村にも借金があります。村の借金残高は、2010年度決算数値で39億6,264万5千円です。これは村の1年分の予算に相当する金額で、住民一人あたりにすると42万7,101円となります。経年的には減少傾向にありますが、本誌で触れているとおり、宮田観光開発株式会社や宮田村土地開発公社の問題など、財政上の課題が横たわっています。
これから先の10年は、拡大・膨張の路線ではなく、守るべきところは守り、変えるべきところは変えるという姿勢で、縮小社会に対応した持続可能な地域社会へ転換していかなければなりません。しかしそれは、住民の皆さまの協力なくして実現することはできません。その基礎となるのは、住民の皆さまへの説明責任をきちんと果たし、村政運営の透明性を一層高めていくことであると、わたくしは考えています。
宮田村議会議員 天野 早人
■宮田村の借金残高の推移(単位:万円) 「みやだのみかた」第1号から第7号まで、宮田村のさまざまな課題を取り上げてきました。若干の残部がございますので、ご希望の方は、お問い合わせください。なお、インターネットでは誤記を訂正したものをあわせてご覧いただけます。
|
【参考文献】時事ドットコム、『15年度財政収支、16.8兆円の赤字 消費増税でも目標未達 内閣府試算』、http://www.jiji.com/jc/zc?k=201201/2012012400155&g=eco、(2012年1月24日アクセス)。根本祐二(著)、2011年『朽ちるインフラ 忍び寄るもうひとつの危機』、日本経済新聞出版社。宮田村、2011年『平成22年度決算報告書』。宮田村、2010年『平成21年度決算報告書』。宮田村、2009年『平成20年度決算報告書』。 |