宮田人
宮田学

季刊みやだのみかた第5号
巻頭言 無念の中央保育園廃止

2011年3月18日、宮田村議会定例会本会議において、東保育園を増改築するための設計費と土地購入費を合わせた5,271万5千円を含む2011年度予算案などが採決されました。これは中央保育園の廃止を前提にした予算案です。

保育園の保護者会アンケートにおいて、村の計画に反対する声が過半数を超えていることを鑑み、住民の多くの同意が得られる計画に修正してから事業化すべきであると訴え、他の議員2人と修正案を提出しました。この修正案は、賛成3人、反対8人で否決されたため、中央保育園の廃止が事実上決定したことになります。

今後は、東保育園の増改築や未満児専門棟の整備などを柱とした村の「子育て支援にかかわる新たな保育園整備計画(案)」に基づき、2012年度を目標に関連事業が推進されていく予定です。ただし、中央保育園の跡地利用については、まだ具体的にはなっていません。

今回の件は残念でなりませんが、これから先も住民の皆さまの声を十分に反映するように求めつづけ、少しでもよい子育て環境が整備できるように努めてまいりたいと考えております。これまで以上に、ご意見やご要望をお寄せいただければ幸いに存じます。

宮田村議会議員 天野 早人amano

わたくしが修正案の討論で述べた主張(要点)

 2010年11月に実施された保護者会アンケート結果は、保護者の50%が「どちらかといえば反対」または「反対」と回答し、中央保育園では75%が「どちらかといえば反対」または「反対」と回答。2010年9月、村長は「当然保護者や住民の同意が必要である、これは重大案件」と答弁しているが、保護者や住民の同意を得られたと判断する確信がもてない。

2
 最善策としてまとめらたはずの計画案に住民から疑問の声が投げかけられた。住民の十分な理解を得られぬまま、「将来を見据えて中央保育園の廃止が必要」とか「子育て支援全体を考えて中央保育園の廃止が必要」という理論を展開するのは、まさしく議論のすり替えに他ならない。

3
 行政運営にあたっては、最後の結論だけでなく、途中の過程を大切にしなければならない。住民とともに力を合わせて計画を紡ぎだし、その結論や合意を共有しながら、この村にふさわしい子育ての環境を整える必要がある。このまま進めば、住民に説明責任を果たすことができない。

4
 宮田村第5次総合計画の第一の柱、「住民による参画と協働のむらづくり」を実現するためにも、一人でも多くの住民の同意が得られる素晴らしい計画にしてから事業化すべき。

5
 このたびの地震で甚大な被害が発生している。各自治体の危機管理体制を早急に見直す必要性にせまられてるが、ただちに新しい保育園が完成するわけではない。地震への備えは、新しい保育園をどうするのかという問題以前に当然やるべき施策である。
2011年4月16日
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